野球の世界一を決める大会、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催されており、侍ジャパン(日本代表)は見事、予選リーグを4戦全勝で1位通過。16日(木)の準々決勝でイタリアと対戦する。日本が格上とされているが、今大会はアメリカやドミニカ共和国といった優勝候補が予選リーグで早くも黒星を喫しており、油断できない。
侍ジャパンの一員として、三重県尾鷲市出身で、昨年最優秀中継ぎ投手となった湯浅京己投手(阪神)が活躍している。予選リーグでは2試合に登板し、いずれも1回を無失点に抑えた。高校時代(福島・聖光学院)はけがに苦しみ、独立リーグを経てのプロ入りだったが、昨シーズンに大ブレイクした。角度のある150キロ超のストレートと、切れ味鋭いフォークが武器。今後は僅差の場面での登板も予想され、湯浅投手にかかる期待は大きい。
新宮市出身の森浦大輔投手(広島)は昨秋の強化試合では代表に初選出されていた。今回は残念ながら選ばれなかったが、彼にもチェンジアップという武器がある。まずは今季、広島の中継ぎで安定した投球を見せ、また日の丸をつけてほしい。
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