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紀南抄「花粉症の薬の飲み方」

 少し前の当コラムでも取り上げたが、いよいよ花粉シーズンに突入したようだ。飛散状況の観測も始まり、今月下旬からは本格化しそうとのこと。来週の飛散予報を見ると、「非常に多い」真っ赤な花粉マークが連日並んでいる。

 花粉症患者にとって毎年この時期は地獄のような日々だろう。私も20年以上、大変な目に遭ってきた。しかし今年は、例年とは違う対策に取り組んでいる。少し鼻がムズムズするなと感じた直後に薬を飲み始めたのだ。するとどうだろう。症状がものすごく軽いのだ。
 
 花粉症は発症すると粘膜がどんどん敏感になり、症状が強くなる。このため、粘膜の炎症がまだ進んでいない早期に薬を服用することで、発症を遅らせたり症状の軽減が期待できるのだという。
 
 症状がない、あるいは軽いのに薬を飲むことに抵抗があり、これまでは薬を飲まずに我慢したり、本当に症状がひどい時にだけ飲んだり、用量を減らしたりしていた。今のところ、早めに飲み始めてよかったと心から感動している。このままつらいシーズンを乗り越えられたら本当にうれしい。
 
【織】
 

      紀南紗

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