すっかり定着した節分の「恵方巻き」。無病息災と商売繁盛を願って、大阪の人が縁起物として食べていたというが、現代ではその年の恵方を向いて、願い事を思い浮かべながら太巻きずしを丸かぶりし、言葉を発せず最後まで食べ切ると願いがかなうとされている。
毎年好きな具材を買って家で作っていたが、今年は時間がなかったので、初めてスーパーで購入した。店内の特設コーナーにはびっしりと太巻きのパックが並べられ、人だかりができている。定番のほかに、洋風や中華風、豪華7種巻きなどいろいろな種類がありすぎて、どれを選べばいいのかとても迷う。そして結構なお値段がする。結局、シンプルなサーモンやマグロの海鮮巻きを購入した。
今年の恵方は南南東。買ってきた太巻きをもくもくと食べ進める。が、途中でおきてを忘れてぺちゃくちゃとしゃべってしまった。食べることに意義があると納得することにした。
買った恵方巻きもとてもおいしかったのだが、いつもは好きな具材を好きなだけ入れ、とんでもなく太い海苔巻が完成していたので、何だか物足りない。来年は絶対作ろうと心に決めた。
【織】