秋季近畿地区高校野球大会に初出場した近大新宮高校は、1回戦で彦根総合(滋賀)に2−4で惜敗し、初戦突破はならなかった。試合のダイジェストを見たが、互角の戦いで、本当に紙一重だった。近大新宮は初回と8回の2度、本塁寸前でタッチアウトになったが、相手の守備をほめるしかない。9回二死1塁、代打で登場した小林良斗選手の打球はあわや同点2ランかと思わせるライトへの大飛球。本当に惜しかったが、両チームともに持てる力を発揮し、ナイスゲームだった。ありがとう。
高校野球は個人、チームともに一冬を越えて大きく成長する。冬場は通常練習のほか、体力強化などに充てる時間が多いためだ。ここでの頑張りが春の大会、そして夏の選手権予選につながる。地元勢は40年以上甲子園から遠ざかっているが、今回の近大新宮の活躍で希望の光が見えた。やはり地元勢の活躍は活気づく。
大会前の取材で近大新宮の監督の言葉が印象に残っている。「選手たちには普段から感謝の心を持つように伝えている。それを考えて行動できるようになると、チームは強くなる」。今は発展途上、まだ強くなるだろう。
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