新宮市の秋の風物詩「新宮秋まつり」が先日、市内各地を会場に開催された。新型コロナ感染拡大の影響で3年ぶりの実施。開催を待ちわびていた踊り団体は喜びを踊りで爆発させ、久しぶりに元気な新宮のまちが戻ってきたなあと実感した。
今回、創作踊りの部に参加させていただいた。私の所属するチームにとっては、1年でもっとも気合が入る一大イベント。出場者全員が一度になかなかそろわず、時間と場所がない中で練習を重ね、直前1週間はほぼ毎晩集まって特訓した。当日は警報が出るほどのまさかの荒天。翌日に延期になったことで仕事の都合などでバタバタしたが、何とか無事に間に合うことができた。
普段は絶対に着ないような派手な衣装に身を包み、たくさんの人の前で踊るという緊張感や恥ずかしさ。出番前には逃げ出してしまいたいとも思ったが、まつり特有の高揚感の中で、終わったあとには達成感へと気持ちも変化していった。実行委員長の関康之さんが言う「非日常」を楽しむことができた。開催を支えてくれた運営の方々や観覧してくださった方々に感謝し、来年を楽しみにまた練習に励もう。
【織】