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紀南抄「星に願いを」

 今年の七夕の夜には、織姫と彦星は無事にデートできたのだろうか。新宮市の各地では7日、「七夕まつり」が開催され、家族連れらが笹(ささ)飾りを持ち寄る姿が見られた。コロナ禍でここ数年中止となっていた熊野川の河川敷では、久々の再開となり、露店も並んで多くの人でにぎわっていた。

 七夕は別名、星祭とも呼ばれる。天の川を挟んだ位置にあること座のベガ(織女星)とわし座のアルタイル(牽牛星)。両方とも夏の大三角を構成する一等星だ。2つの星の間は約15光年離れており、距離に換算すると約150兆キロメートル。私たちには想像もつかないようなとんでもない数字である。夜空を見上げると、川向かいにある星同士のように思うが、実際には1年に1度会える距離ではなく、究極の遠距離恋愛といえそう。

 リゲル、スピカ、シリウス…。美しい響きの名前を付けられた星たち。宇宙に浮かぶ無数の星に思いを馳せ、昔の人々はさまざまな物語を紡いできた。織姫と彦星の悲恋やギリシャ神話が元になった星座の伝説のように、今なお私たちの心を魅了する。星は今日も、静かに輝きをたたえている。

【織】

      紀南紗

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