6月も下旬に差し掛かり、蒸し暑い日がずいぶん増えてきた。プールの授業が始まったり海・川開きも間近に迫ったり、遊泳を楽しみにしている子どもたちも多いだろう。本格的なシーズンを迎えるにあたり、万が一に備えて各地で救急法講習が開かれている。
心肺蘇生法(心臓マッサージや人工呼吸)を行うことの目標は、傷病者を救命するだけでなく社会復帰させること。倒れている人を見つけたら1分1秒を争って心肺蘇生法を開始し、救急隊が到着するまでの間に脳に酸素を送り続けることが最も重要となってくる。
もし、そんな場面に遭遇したら。果たして私はすぐに行動できるだろうか。自分の大切な人であればためらうことはないだろうが、特にコロナ禍の今、吐しゃ物や血液などを見たらさらに抵抗が高くなることは否めない。
しかし何もしなければ、その人は体や脳に障害が残ったり亡くなったりしてしまうかもしれない。行動することはとても勇気がいることだが、誰かがしてくれるだろうではなく、率先して私がやらなければという意識を持って今年の夏を迎えたいと思う。
【織】