春の全国交通安全運動が15日まで実施中。今回の運動の重点項目には歩行者の安全確保や保護が呼び掛けられている。特に信号機のない横断歩道で、横断しようとする歩行者がいる場合、車は一時停止しなければならないことについて周知徹底を図っている。
日本自動車連盟(JAF)が昨年実施した調査によると、一時停止率は全国平均が30.6%に対し、和歌山県は18.4%と全国ワースト5位。一方、三重県は47%で全国7位にランクしている。この調査は2016年から毎年実施されているが、確か三重県は当初、全国ワーストだったと記憶している。県警が"汚名返上"を目指して春夏秋冬の交通安全運動はもとより、普段からドライバーへの意識付けに努め、徐々に浸透してきたようだ。
本紙エリアを見ると、体感としては随分浸透している。当方の通勤時の経路に通学路が含まれているが、ほとんどの車が安全な速度で走行し、横断歩道付近で児童生徒の姿を見かけたら停止している。児童生徒も渡ったあと、おじぎするなど感謝を伝えている光景もほほえましい。相手を思いやる気持ちが交通事故防止につながる。
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