「いい仕事は、いい遊びからよ。遊べ、若人よ」−。最近ハマったアニメ作品の一言がサラリーマンの私の胸に刺さる。
記事の執筆段階で入力する際に誤変換してしまったものをリストにしている。最近のお気に入りは「こまめな歓喜」。本当は新型コロナの感染対策の一例で「こまめな換気」と書きたかったが、おかしな作品になった。人の感情を表す言葉の中でも「歓喜」は「喜び」の表現でより強い意味を持つ単語である。それを頻繁に行うなど至難の業(わざ)であるのに、あろうことか県が「こまめな歓喜」を勧めているのだ。誤変換を見た途端に吹き出しそうになった自分がいた。
「県環境生活部長」と入力しようとした時の「県環境生活武将」も秀逸だ。1871年に廃藩置県が行われてから150年余りが経とうとしている現代において、県の環境生活に精を注ぐ武将がいるのを想像すると笑みを禁じえない。環境生活を乱したら打ち首にでもされそうである。
遊び心は仕事を豊かにする。豊かな仕事は人に豊かさを与え、少しずつ社会が豊かになる。とはいえ今後は「卓球部」を「脱臼部」としてしまわないよう気をつけたい。
【稜】