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紀南抄「皆の思いは同じ、『来年こそ』」

 紀南地方に春を告げる神倉神社例大祭「お燈祭り」が終わった。今年も昨年に続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、上り子の参加は中止となり、神職と介釈のみで神事を行った。われわれ報道陣も神倉神社山頂への立ち入りは認められず、麓で御神火を授かった大松明(おおたいまつ)が運ばれてくるのを待った。

 撮影待機中に、ある大手紙の記者が「私はこの祭りの本来の姿を見たことがないんです」と話していた。当地に赴任して昨年が最初の祭りだったが、上り子の参加が中止となり、今年こそと期待したものの、同様の形の神事となった。当方が”本来の姿”を説明したが、言葉だけでは伝わるまい。何とか来年、こちらで勤務している間に本来の姿を見てもらいたい。

 上野顯宮司は、今はコロナ禍で本来の姿とは違うが、長い歴史を見れば戦国時代など、命の保証のない時代でも伝わってきた祭りであるとし、今は我慢の時であると言い聞かせていた。一方で、来年こそはコロナが終息し、上り子と共に、伝統の祭りに携われる喜びを分かち合いたいとも話した。

 上り子も2年連続で我慢した。「来年こそ」皆の思いは同じだ。

【F】

      紀南紗

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