新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、今年も各地の花火大会や夏祭りの取り止めが相次いでいる。新宮市民にとっての一大イベント、新宮花火大会も例外なく中止に。そんな中、新宮商工会議所青年部が2年目となる「癒やし・励まし」の花火を打ち上げた。
空を見上げて前向きな気持ちになれるように、不安な気持ちを少しでも和らげられるように、1日も早く今までの日常に戻れるようにとの願いが込められた打ち上げ花火。密を避けるために事前の告知は行わず、また花火大会のような派手さはなかったものの、夜空を明るく彩る打ち上げ花火は多くの人の目に止まったようで、夏の夜のひとときを楽しんでいる姿が見られた。名物のナイアガラの滝が再現されたことも、市民としては大変うれしかったと思う。
首都・東京では現在、1年越しのオリンピックに湧き立っている。この日を迎えるために努力してきたアスリートたちはみな、結果がどうあれ、打ち上げ花火のような大輪の花を咲かせている。頑張る姿は国民に勇気を与えてくれる。テレビの画面越しに、選手たちの活躍を心から応援したい。
【織】