薄着で外に出る機会が増えると気になるのが虫刺され。カ、ハチ、アブ、ムカデなどのほか、セアカゴケグモやヒアリなど強い毒を持つものもあり、注意が必要だ。また、マムシやヤマカガシといった毒蛇にも気を付けなければならない。
マダニにかまれることで発症する感染症の1つである重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、致死率が10~30パーセントとも言われる。かまれても気づきにくいのが特徴で、草むらに近付いたあとは入浴時に体の様子をチェックするなど、早めに発見して処置することが重要となってくる。
害虫を完全にシャットアウトすることは難しいので、予防することで身を守らなければならない。キャンプ、バーベキューなどのアウトドア活動や庭仕事をするときには、帽子、長袖、長ズボンの着用、虫よけスプレーの使用などを心掛けること。
露出した無防備な肌は虫たちの格好の標的。これからの季節に長袖を着るのは暑いので躊躇(ちゅうちょ)されるが、たかが虫刺されと侮らずにできるだけ危険を回避し、夏のレジャーを楽しみたい。
【織】