先週金曜日の夜、新宮市熊野川町で花火の打ち上げがあった。能城区の田んぼから、時間にして3分間ほどの短いものだったが、見物した住民からは「感動した」などと喜びの声が多く上がっていた。
企画したのは熊野川町の住民有志ら。同町内でも大きな被害を出した紀伊半島大水害から今年で10年を迎えるが、復旧・復興が進み、「熊野川町は元気です」というメッセージを発信したかったことと、昨年から続くコロナ禍で各地の花火大会が中止となる中、少しでも住民たちを元気づけ喜ばせようという思いを込めた。有志の一人は「皆さんが喜んでくれたことが全て。また開催したい」と満足な様子だった。
例年であれば、8月に入ると花火ラッシュで、当方も連日各地に撮影に向かうが、昨年はすべて中止となり、撮影したのはサプライズ花火のみだった。今年も同様、大会は軒並み中止。夏の代名詞でもある花火大会がないのは寂しい限り。
昨年のサプライズ、そして今回の熊野川町での打ち上げともに時間はごくわずか。失敗できないというプレッシャーの中での撮影は多少の技量アップにつながっていると思いたい。
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