紀宝町立図書館と子育て支援センターの複合施設「紀宝はぐくみの森」がこのほど、オープンした。キッズスペースが旧鵜殿図書館の約2倍の広さになり、絵本や児童書の数も充実。早速多くの親子連れらでにぎわい、絵本を通してコミュニケーションを楽しむ機会が増えているようだ。
子どものころ絵本が大好きで、特に、せなけいこさんの「ねないこだれだ」を読んでくれと、毎晩母親にせがんでいたらしい。10回は読まないと納得して寝なかったとのこと。
自分が親になり、子どもに絵本を読むこともあったが、やはり「ねないこだれだ」は人気だった。ちょっぴり怖い声や大きい声を出すと大喜びして、でもやりすぎると泣いたり。素直な反応がおもしろかったが、少しすると親の方が疲れてきて、もう終わりと打ち切ってしまうことが多かった。
先日実家で、ぼろぼろになった絵本をたくさん見つけた。きっと、何十回、何百回と読んでくれたのだろう。うちにある絵本はまだ真新しい。擦り切れるほどになるまで読んであげればよかったと後悔している。延々と付き合ってくれた母に感謝。
【織】