新型コロナ感染症の経済対策として、新宮市が実施したプレミアム付き商品券事業。1万円で4000円分が上乗せされるというものだったが、先月その使用期限が終了した。購入率は62パーセントだった。
購入率が伸びなかった理由について市は「大型店で使えなかったため」とみている。令和3年度の当初予算案にプレミアム商品券第2弾の予算を盛り込んでいるが、使用できる店舗に関しては、新宮商工会議所加盟店という前回の条件の緩和を念頭に準備を進めている。ただし、消費喚起対策と同時に個人事業主への支援の要素も当然あることから、大型店の取り扱いには慎重な姿勢。
市内のある事業主によると、プレミアム商品券の使用期限最終日だった2月21日、市内商店の客入りは最近では見られないほど多かったという。過ぎてしまえば、ただの紙切れになってしまうことから、駆け込みで使用した。この状況から、事業主は「使用期限をできる限り短くすることが商店主にとってはありがたい」と訴える。
いずれにしても、第2弾をより有益なものとするためには、第1弾の結果を十分に分析したうえで、制度設計する必要がある。
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