13日深夜、東北地方で最大震度6強の地震があった。気象庁によると、10年前の東日本大震災の余震という。震源は福島県沖。地震の規模を示すマグニチュードは7.3で、阪神淡路大震災(平成7年)と同じだったが、震源が55キロと深かったため、海面の上昇は一部見られたものの、大きな津波発生には至らなかった。
14日明け方になると各地の被害の様子が徐々に明らかになった。死者がいないのが幸いだが、東北や関東の各地でけが人は150人を超えた。福島県内の常磐自動車道では大規模な土砂崩れがあり、東北新幹線では電柱の損傷が確認され全線復旧までに約10日間要するという。
気になったのはコロナ禍での避難所。福島県相馬市では、3密回避のため、避難所となる体育館にテントを張り、家族単位のプライベート空間を作っていた。報道によると、昨年12月に購入したばかりで、今回初めて使用することになった。
新宮市や那智勝浦町は昨年、コロナ禍の避難を想定し、テントを購入(追加)した。いつ使用しても大丈夫なように、再度点検するなど、職員の意識も高めておいてほしい。
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