先日、自宅に「不用品の回収を行っているものですが、ご自宅までお伺いしてもいいですか」と電話があった。日中のため当方は不在で、家族が「留守番のものなので分かりません」と電話を切ったが、どうも不審な感じを受けたという。
いわゆる特殊詐欺被害が全国どこでも発生する可能性がある中、家族には「知らない人から電話があれば、自身で判断せずひと呼吸おいて」と伝えていたため、“留守番役”に徹してくれたが、安易に自宅訪問を許可すれば不利益なことが起きる可能性も。玄関先だけでも家族構成などの情報が伝わってしまうため、用心するに越したことはない。
田辺署管内では8日に、特殊詐欺事件が発生。田辺市職員をかたる男から60代女性宅に、介護保険料の還付金名目の電話があり、指示されるままに金融機関のATMコーナーから現金45万円あまりを振り込んでしまった。
新聞等で報道されるこうした事件を、家族や近所でも教訓として共有することができれば、新たな被害者を生まなくてすむのではないか。以前からそのように思うが、新たな手口で善良な市民をだまそうとする犯人が憎い。
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