現在、実施中(1日~7日)の「まぐろ・くじら満喫体験フェスタ」(同実行委員会主催)にお邪魔した。まずは、那智勝浦町の観光桟橋から発着しているくじら号に乗船し「紀の松島めぐり」を楽しむ。実は遊覧船でクルーズするのは初めての体験。南海道の景勝地とされ、その海岸美は日本三景の松島に勝るとも劣らないと言われたところから「紀の松島」と称されるようになった。ラクダ岩、ライオン島、洞窟の鶴島、兜島、筆島などのユニークな名前を船内放送でガイドしてくれる。しばし、圧巻の景観に見惚れる。
間もなく、船は太地くじら浜公園に着く。下船して向かう先は、太地町立くじらの博物館。恥ずかしながら、入館するのは初めて。ゲートをくぐると、吹き抜け部分には、セミクジラの全身骨格標本が吊(つ)り下げられている。約15メートルある標本に圧倒される。ふれあい桟橋に歩を進めると、イルカやクジラが寄ってきて、餌をねだってくる。「かわいい、実にかわいい」。その愛くるしい仕草にメロメロになってしまった。
短時間でも相当の満足度。次回、ゆっくりと楽しみたい。
【茂】