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不連続線「若者の声の反映」

 紀北町議選が終了。当選した14人の平均年齢は69歳で、〝高齢者〟に当たる年齢。最年少でも52歳。当選した70代の現職に「言いにくい話だけど」と前置きし、この話をすると、議員報酬の少なさが、若者が議員になりにくい要因の一つとし「せめて尾鷲市の3分の2あれば」と話していた。

 財政が厳しくなり、常勤でない議員の高額報酬は、ボーナス(期末手当)を含め大きな批判にさらされた。それでも、生活の見通しが立たなければ「議員になって住民のために」という意識にもならないだろう。

 先日、尾鷲市老人クラブ連合会「ゆうあいクラブ尾鷲」が加藤千速市長と懇談会を開き、要望を行った。項目の一つが「尾鷲市の今後(ビジョン)を中学生・高校生にも聞いてみては」。若者の声を市政に反映させようという提案。

 当選した14人は、それぞれ支援者に30代、40代もしくはもっと若い人がいるはず。積極的に声を聞き、町への提案に生かしてほしい。また、三重県議会の高校生県議会のような行事も議会改革に取り入れるなど、高齢者寄りの意見ばかりにならないよう気を付けて議会活動に取り組むことを望みたい。

(M)

      不連続線

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