尾鷲市議会、紀北町議会とも9月1日から定例会が開かれる。紀北町は改選前最後の議会となる。一般質問の論戦とともに、特別職や議員の給与・報酬の引き上げに関する質疑にも注目している。
人口の少ない自治体の市議選や町議選では、候補者の公約や、現職の〝実績〟より、地縁・血縁が強く選挙結果に反映される傾向がある。それが全て悪いわけではないが、政策本位・人物本位で選ぶのが本来の在り方だろう。
まちを良くする視点は十人十色であり、一般質問には議員の問題意識が表れる。また、内容とともに執行部の回答をどのように受け止めているのかや発言の仕方なども投票時の判断要素にできる。論点を整理できていないのか、不明瞭な質問も散見される。
紀北町ではZTVの行政チャンネルで放送があり、尾鷲市ではエリアワンセグによる中継と録画放送のほか、ユーチューブでも視聴できる。身近な地域の政治に関心を持つきっかけになる。
議員がどのような活動をしているかが見えにくいという話をしばしば耳にする。記者の立場でも、通常は議会を通じてしか議員の活動を知る機会がない。最近はSNSなどで情報発信をしている議員もいるが、高齢化が進んでいるという土地柄もあり、日常的にチェックしている人は少ないのではないか。
紀北町議の報酬引き上げにからんで報酬等審議会の中で、議会報告会にも言及があった。現状、議会報告会の実施は次期の課題だが、日常の活動として各議員とも住民に定例議会に関心を持ってもらうような働き掛けが必要だろう。
これまで比較的投票率が高かった地方の選挙でも投票率は低下傾向にある。現職の首長、議員には投票率を向上させる責任があると考えている。「誰が議員になっても一緒」と住民に言われないように、それぞれの観点でしっかりした議論をしてもらいたい。
