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社説「議員活動と議会活動の区別を」

 先日、和歌山、三重の県境を越えた当地方の7市町村の議員らによる「議員有志の会」が太地町内で開かれたという記事がある地方紙に掲載された。当地方の共通課題解決のためには、当局、議会ともに市町村の枠を超えてスクラムを組むのは大切なことで、議員有志による取り組みには期待したい。ところが今回、関係者の一部から掲載された記事の内容や人選に関して、困惑や疑問の声が出ている。

 出席者によると、事務局を務める那智勝浦町の議員が各市町村の議長などに出席を呼び掛けた。出席者の調整は要請を受けた各市町村の議員が行ったため、会合の有無を知る議員もいれば、声がかからずに有志の会の存在すら知らない議員もいたようだ。人選の中で好き嫌いや忖度が働いたと思われる。
 
 また、出席した議員の一人は「新聞報道では医療や人口減少対策といった各市町村が抱える地域課題を話し合うなどしたとあるが、いきなり食事の席だったので、少なくとも全体で協議したようなことはない。席が隣同士の個々に出た話かもしれないが…」と困惑気味。出席要請のかからなかった議員は「議員有志の会合については何ら問題ないが、新聞に出ることで広域議会としての公式な活動と捉える住民もいる。議会活動と議員活動の区別はつけるべきだ」と苦言を呈す。
 
 「議会活動」と「議員活動」の違いは何か。議会としての公式行事や議会を代表して会合に出席するなどの活動がまさしく「議会活動」。一方で、支持者の要望や陳情等に個別に対応したり、議員同士で交流を深めるための食事会を催したりするのは個人が行う活動で「議員活動」と言える。
 
 本紙は今年の元日特別号で「紙上座談会」として、南郡熊野市の議員6人による地域課題の議論を掲載した。本紙で人選した基準や各市町の代表ではなく議員個人の見解であることを掲載前に各市町の議会事務局に伝えるとともに、読者にも誤解を与えないよう記事の中にもこのことを記した。
 
 今回の件について、事務局担当の議員は「気の合うもの同士、まずは面識を持ち、個々の資質を高めることを目指した有志の会。お題(議題)を設けるとみんな集まりにくいが、ざっくばらんな雰囲気の中、席も変わりながら広域の課題について熱心に話をしていた。今後も継続したい」と説明する。
 
 しかし、報道によって非公式の議員有志の会が公式であるかのような誤解を生んだり、人選によって各市町村議会で軋轢(あつれき)が生まれたりしているのは事実。出席者や欠席者にも疑念を抱かせた記事については、有志の会側から報道機関に訂正や補足説明を求めるべきではないだろうか。
 

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