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【社説】市長選と同日 補選の仕組みは

 新宮市長選(10月17日告示、24日投開票)まであと2か月となった。市長選にはこれまでのところ表明順に前市議、現職、市議の3人が立候補を表明し、三つどもえの可能性が高い。そして同日、新宮市議補選(欠員1)が行われることも決まった。市長選への立候補を予定する市議の1人が辞職したことによるものだが、補選にも複数の立候補者が見込まれており、ともに激しい選挙戦になりそうだ。

 補欠選挙が行われる仕組みについて分からないという市民も少なくない。公職選挙法の規定では、市町村議会議員の補欠選挙の条件は、定数の6分の1以上の欠員が生じた場合に行うとある。新宮市議会は定数15に対して3人以上の欠員が出た場合がこれに当てはまる。ただし、議員の欠員数が既定数に達しなくても、今回のように市長選に合わせて便乗による補欠選挙を行うことができる。告示前日までにさらに辞職等により欠員が生じれば、改選数はその分上乗せされる。
 
 市長選への立候補を予定する別の市議は告示日まで辞職しない考えを示している。この場合、告示日に立候補を届け出た時点で自動失職となる。現状では、市議補選で欠員1が埋まるが、自動失職により生じた欠員1は補選後も続き、議員数14人で任期満了(令和5年4月)を迎える。
 
 これらのことは議員が首長選に挑戦する場合に生じる構図だが、さまざまな考え方がある。辞職を選ぶ人は、「退路を断って選挙に集中する」、「自身の後継者あるいは近い考えの人に道を譲る」など。一方で、自動失職を選ぶ人は、「ぎりぎりまで仕事を全うする」、「適正な議員定数の議論が各地で起こる中、欠員が続く間の議員報酬抑制につながる」などか。いずれも信念をもって決断したはずで、それぞれの選んだ道で全力を尽くすだろう。
 
 当地方ではこれから選挙が目白押しだ。26日には三重県知事選挙が告示される。鈴木英敬知事の衆院選鞍替えよる辞職を受けたもので、説明会には2陣営が出席し、一騎打ちの公算が大きい。投開票は9月12日。新宮市長選と同日には熊野市長選、11月には御浜町議選、来年1月には紀宝町長選がそれぞれ控えている。
 
 現在は新型コロナウイルスの感染拡大で、住民の選挙への意識・関心はそれほど高くないが、コロナ対策は中長期に求められるもので、特にリーダーを選ぶ選挙となれば、住民の安全安心を第一に、行政運営できる資質があるかどうかも注目したい。
 

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