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社説「ワクチン順調、経済対策もスピードで」

 新型コロナウイルス感染症で、国は高齢者へのワクチン接種を7月末までの完了を目指すよう各自治体に要請しており、本紙エリアの自治体でも一般高齢者への接種は、公共施設を会場とした集団接種、かかりつけ医での個別接種のいずれかの方法を基本に進んでいる。

 新宮市の集団接種は4月25日の市役所別館を皮切りにこれまで3会場で実施。24日現在で1501人が1回目接種を済ませ、このうち474人が2回目の接種を終えた。市によると、副反応で救急搬送されたような事例はなく、事前の訓練や周到な準備により、各会場の運営はキャンセル対応も含めて順調で、接種を済ませた高齢者からは「ひと安心」といった声が聞かれている。個別接種も31日から各医療機関で順次開始予定となっており、市は対象者(65歳以上)約1万800人のうちの約8割の接種を目標に今も着実に進めている。
 
 ワクチン接種の広がりが早期終息につながることは、接種行動が早かった諸外国を見ても明らか。国からのワクチン供給については先行き不透明だったが、接種開始当初に比べ改善されており、何とか現役世代の接種まで速やかに流れてほしい。
 
 感染予防の要となるワクチン接種と同時に、コロナ禍で落ち込んだ経済への対策も引き続き求められる。新宮市は昨年度に続き、4割上乗せのプレミアム付き商品券を販売する(7月上旬から1冊7000円分を5000円で販売。使用期限は来年1月31日まで)。前回は新宮商工会議所への登録が取扱店の条件となったが、今回は大型店・チェーン店・個人事業者問わず、新宮市内の店舗・事業所であれば登録可能。大型店での利用に偏らないよう、商品券1冊7000円分のうち半分は地元店舗限定券としている。市は前回の反省を踏まえ、事業者支援と市民の消費喚起ともに効果が生まれるよう知恵を絞ったことは評価できる。
 
 新型コロナ対応について、「和歌山モデル」と大手メディアでも取り上げられているが、それはまさに、PCR検査・ワクチン接種のスピード感だ。コロナ禍で苦しいときだからこそ、かゆい所に手が届く行政サービスを各自治体はこれからも心掛けてもらいたい。
 

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