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社説「情報提供のあり方」

 一般住民への新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、尾鷲市は広報3月号で1ページを割いて特集し、ホームページにも掲載。紀北町では集団予防接種に向けた運営シミュレーションを行ったほか、ホームページで関連するサイトを紹介するなど、それぞれの市町で接種に向けた取り組みを進めている。

 ワクチン接種は、重症者や死亡者を減らすこと、また、医療提供体制を守ることなどから①新型コロナウイルス感染症患者等に直接医療を提供する医療従事者等②65歳以上の高齢者③基礎疾患がある人や高齢者施設等で利用者に直接接する職員—の順で、その後、16歳以上に、順次接種が行われる。本紙関係では熊野市へ4月12日の週に、尾鷲市と紀北町へ同19日の週に一箱(975回接種分)が届く予定。費用は全額公費で賄われ、接種が近づいたら、市町からお知らせや接種券が送られてくる。

 そんな中、和歌山県新宮市で今月22日、ワクチン接種に関する詐欺と思われる事案が発生。報道などによると、市役所の職員を名乗る男女2人が市内の60代の男性の家を訪れ、新型コロナウイルスのワクチンを優先的に受けることができるとして、現金を要求。不審に思った男性が「おかしい」と言うと、男女はそのまま帰って被害はなかった。

 全国的に見ると、「コロナウイルスワクチンが接種できる。後日全額返金するので、お金を振り込むようにと保健所を名乗る電話があった」「高齢者宅に、コロナワクチンが無料で受けられますと個人情報を聞き出す不審な電話がかかってきた」など、ワクチン接種に関係する不審な電話が相次ぐ。

 尾鷲市のホームページを見ると、予防接種のページに「不審な電話にご注意ください!」として注意を促しているが、目立たない。県外とはいえ、比較的近い市で実際に発生していること、不審な電話がかかっていることを考えると、もっと目立つ掲載の仕方があってもいい。ネットは見る人の意思によるし、ホームページを見ることができない人もいる。注意を促す情報であればあるほど、全ての人に届く提供のあり方が求められる。

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