新宮商工会議所青年部（野中亮伸会長）主催の「和傘の灯り２０２３～人と場所、未来へ想いを繋ぐ～」が１１月３日（金・祝）から５日（日）まで、熊野速玉大社で開催される。約１８０本の色とりどりの和傘をライトアップする。点灯時間は午後５時３０分から同９時まで。雨天の場合は点灯を行わない。

 

　新宮市の夜の風物詩として定着している同イベント。これまで新宮城跡や市内の名跡で実施しており、６回目となる今回は来年、世界遺産登録２０周年を迎える同大社を幻想的な光で演出する。提灯（ちょうちん）奉納チャリティも行う（参加費が別途必要）。

 

　最終日の５日午後４時３０分からは記念事業を開催。特別ゲストの元ＴＨＥ　ＢＬＵＥ　ＨＥＡＲＴＳのドラマー・梶原徹也さんが生演奏を披露する。梶原さんは、ロックや和太鼓、ダンスなどとのコラボレーションやアメリカ、イタリア、メキシコなどでの演奏活動、全国各地の神社仏閣での奉納演奏などを行っている。近大新宮高校中学校吹奏楽部とのセッションも予定しており、梶原さんは「今回ご縁があって、歴史ある熊野速玉大社さんで奉納演奏させていただくことになりました。地元の子どもたちと一緒に演奏できることを楽しみにしています」とコメントしている。

 

　熊野速玉大社の上野潤権宮司は「地元の方とのつながりを大切に、『暮らしの中の神社』として、地域のみなさんと一緒に取り組めることは大変ありがたい。節目の年を迎えるに当たって、すばらしい事業になることを期待している」と話している。

 

　イベントの主体となる地域活性化委員会の山根詩門委員長は「皆さんの協力のおかげで、とてもいいものができると思う。たくさんの人に喜んでもらいたい」と多くの来場を呼び掛けている。