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火災から自然守る 那智勝浦町消防 初期消火の4人に感謝状

 火災被害を最小限に食い止めたとして、那智勝浦町消防本部は23日、同町宇久井にある休暇村南紀勝浦の職員3人と町消防団元副団長の畑哲也さん(78)=宇久井=に感謝状を授与した。3人は2月14日午後5時ごろ、近隣の宇久井ビジターセンター展望台のデッキが燃えているのを確認。川勝康弘支配人(54)を先頭に、施設備え付けの消火器で対応を試みた後、防災無線のサイレンを聞いた畑さんも加わり、焼損を4平方メートル程度にとどめた。
 
 樫尾光俊消防長が全員に感謝状を手交した。消防長は「適切に初期消火をしてくれた。最初の対応が被害の大きさを左右する。勇気ある行動と冷静な判断に感謝する」と述べた。

 川勝支配人によると、休暇村に宿泊していた県外の夫婦から「展望台が燃えている」と電話があった。夫婦は付近を散策中に火災を発見したという。当時、ビジターセンターは営業時間外で職員はおらず、休暇村が報告を受けた。支配人は部下の谷口正治さん(46)、乾修平さん(36)とともに消火器を携えて急行し、火の近くから消火を試みた。「電話があった時は何のことか分からなかった。行ったら火が上がっていて、火の粉が落ちていた。崩れそうで入りづらかったが、何とか近づいた」と衝撃的な体験を振り返る。一方で、館内が夕食中の宿泊客で混雑していた状況を鑑(かんが)み、現場から500メートル程度の距離があったことを踏まえ、「火災が起きたとの館内放送はせず、混乱を防いだ」という。

 畑さんもサイレンで火災を知ると、現場にかけつけて合流。職員らは消火薬剤を使い切ったため、畑さんが木の枝で叩(たた)いて消火を試みていたところ、消防車が到着し、火は午後7時2分ごろ消し止められた。町消防によると、夫婦は休暇村に電話したのとほぼ同時刻に119番通報をしていた。

 展望台は吉野熊野国立公園内にあり、延焼すれば大規模な山林火災に発展するところだった。貴重な自然を守り、畑さんは「大きな火災にならなかったのが一番。風呂を薪で炊いていた時代と比べると安全になったが、引き続き町民として気を付けたい」と述べた。畑さんは1970(昭和45)年に入団し、2009(平成21)年4月から14(平成26)年に退団するまで副団長を務めた。リーダーシップは健在で、「バケツを持っていかなかったのが反省点。水を汲めたはずだ」と総括した。

 休暇村では年2回、職員が消火器の使い方講習を受けている。川勝支配人は「おかげですぐ使用方法が分かった。敷地内に重油タンクがあるので、われわれも気を付けたい」と話した。

 町消防によると、出火原因は不明。現場付近にキッチンなど火元になり得る設備がないことから、放火の可能性も視野に調査を進めている。

      那智勝浦町

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