新宮市佐野、国道42号の紀伊佐野駅交差点から木ノ川方面に至る市道。大型商業施設付近から木ノ川踏切までの歩道は、狭いうえに道路脇や線路周辺からの草が歩道上に生い茂り、歩行者が安全に通行できない箇所がある。
この地区には昨年以降、商業施設が相次いで出店し、日中の交通量はかなり増えている。生活道路でもあるため、自転車や歩行者の通行も多い。今回指摘の箇所を歩行者が通行する際には、必然的に車道に下りて通ることから、交通安全上の問題も出てくる。近所の男性は、「草が生い茂っているのはずっと前から。特に高齢者が歩道を避けて通っているのを見ると危なく感じる。何とか対策をしてほしい」と訴える。
歩道の大半に草が生い茂っている
また、夜間になると街灯はあるものの周囲は暗く、ドライバーからすれば草が死角になって歩行者に気付くのが遅れてしまう可能性もある。
夜間は暗く、草が死角になることも(午後8時ごろ撮影)
道路を管理する市都市建設課によると、市道の草刈りなど維持修繕に関して、交通量の少ない箇所は市シルバー人材センターに依頼し、交通量の多い箇所は市職員が確認したうえで必要に応じて業者に対応を求めている。今回の箇所については「交通量が多いと認識している。現場を確認して対応したい」と返答した。
歩道を拡幅するなど抜本的な対策は現実的に難しい。それならば、定期的に草を刈って歩道を安全な状態に保たなければならない。また、交通量が明らかに増えていることに対して、通行に注意を促すような看板を設置するのも交通安全対策の一環として必要ではないか。