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比較研究で熊野考える 新宮ユネスコ協会 25日に講演会

 新宮ユネスコ協会は1月25日(土)午後3時から、新宮市井の沢の新宮商工会議所で、世界遺産登録20周年記念として、ユネスコ文化講演会「"聖なる道"~比較巡礼研究のこころみ~」を開催する。東京大学大学院助教授の太田泉フロランスさんを講師に迎え、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の経験から見いだした熊野との比較について考える。

 太田さんは、北海道札幌市で日仏の両親のもとに生まれる。中世ヨーロッパ美術史、特にキリスト教の聖遺物容器などの研究を行ってきた。徒歩によるサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼を2度行い、その経験を相対化しようと熊野へ。最近は、比較巡礼研究を試みているという。洋の東西を問わず神聖な空間がどう作り出され、演出・運営されてきたのかなどにも関心があり、聖堂や聖地における香りの活用の歴史と造形作品の関係についても調査を進めている。
 
 新宮市と東京大学大学院人文社会系研究科の連携協定に基づき、年間3か月ほど新宮市に住み込み、研究・教育活動を行っている。
 
 参加費無料、全席自由。問い合わせは、新宮ユネスコ協会の勢古さん(電話090-5897-2264)。
 

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