みかんの皮をむくとある白い筋はアルベドというそう。尾鷲甘夏ようかんの製品化にあたり、材料の皮からアルベドを取り除く必要がある。これを記事にするにあたり、どう表現したらよいか悩んだ挙句、「果肉にふわふわとついている白い筋の中果皮」と書いた。もっと分かりやすい書きようはなかったものか、小さな後悔を置き去りにし続けている。
加藤市長は「おいしい果物を活性化させる」と語っており、尾鷲甘夏に注力している姿勢が見てとれる。尾鷲の産物を野球の打線に例えると、稼ぐ力のある魚や伝統の尾鷲ヒノキがクリーンナップなら、尾鷲甘夏はトップバッターといったところか。
甘夏ようかんの試供品を味見させてもらった。甘夏の香りがして、ほのかな苦みもあり、ひいき目を抜きにしてもおいしかった。製造業者に聞いたところ、果汁では熱を入れたときに香りが飛んでしまうため、加工品では皮のペーストが有効なのだという。甘夏の果皮の活用の可否が、尾鷲が一皮むけるかに関わってくる。
(R)
