2026(令和8)年度三重県中学卓球チャンピオンシップはこのほど、津市久居の久居体育館で行われ、男子・矢渕中と女子・御浜中が男女別部門でともに優勝を果たした。東紀州勢が王座を独占し、全国大会につながる夏の中体連のシード権を獲得。2年連続での全国同時出場が見えてきた。男子・御浜中も3位に入った。
■逆転劇に見た「底力」 矢渕中
矢渕中は逆転で決勝戦をものにした。2戦を先取され、後がなくなったが、ここでズルズルいかないのが県王者。シングルスで入谷奏斗さん(3年)、木戸地蒼真さん(3年)が勝ち、タイに持ち込んだところで"大将"谷口璃空さん(3年)・大石平颯さん(3年)ペアが登場。大石平さんが右手に持ったラケットから放たれた白球は鋭いスピンがかかり、敵陣に跳ね落ちた。11—9で競り勝ち、殊勲者は「重圧は何も感じなかった。緊張はするけど、慣れている」と余裕たっぷり。小4から鵜殿卓球スポーツ少年団でともに汗を流してきた仲間たちが「颯が来れば大丈夫」と全幅の信頼を置く大石平さんは、全国16強を経験し、さらに大きくなった。
谷口さんは「決勝に来るくらいだから、相手が強いのは分かっている。1ゲームを取れば流れが来ると思っていた」。4月から自身の案で体幹トレーニングを導入。敗れた明徳義塾中の選手たちを「軸がぶれない」と見た。動画サイトで身体の向きを瞬発的に変える運動を知り、コーチ陣に「もっと勝ちたいから、練習に取り入れたい」と提案したところ、快諾された。田中啓一監督は「上を目指すには我々も厳しくしなければいけないが、今どきの子は自分で見つけてくる」と向上心を評価する。最高の結果に、「効果てきめん」と谷口さんは笑った。
■スコア以上の圧勝 御浜中
御浜中は予選リーグ、決勝トーナメント全6戦を全勝。県無敗を継続し、主将の谷口琴音さん(3年)は「続けて優勝できて良かった。各々が課題を見つけて、克服していった」と誇った。
決勝は厚生中を3—1で下した。谷口さんが敗れる想定外の事態に周囲が奮起。負ければ逆王手をかけられる重要なシングルスの4戦目は藪中響姫さん(2年)が担った。藪中さんは右手から強烈なスマッシュを連発。11—6、11—9、11—7と寄せ付けず、「周りの応援があったから、踏ん張れた」。重圧がのしかかったが、小1からの長い競技歴で上回った。主将をして「2年生が勝ってくれたおかげ。頼れるから、安心して試合ができる」と言わしめた。
練習メニューはすべて生徒で考えている。試合形式では、男子を交えたり、下級生と上級生が対戦したりと必要と考えた組み合わせで行う。部としての練習は週5日。全員が所属する地域クラブ・御浜TCの松本昌志アドバイザーが女子を指導するが、自主性に任せる場面も多い。谷口さんがメモで真っ黒にしたノートを手に、他の選手たちにその日の方向性を伝える光景がおなじみだ。
中体連に向け、谷口さんは「個人個人の苦手なところを一つずつ潰している。自分にとって最後になるから、個人としてもチームとしても良い結果を残したい」と意気込んだ。
矢渕中メンバー
谷口 璃空(3年)
田中 晴翔(3年)
木戸地蒼真(3年)
入谷 奏斗(3年)
杉浦 唯月(3年)
大石平 颯(3年)
島田 悠生(3年)
南野 航士(3年)
谷口 璃空(3年)
田中 晴翔(3年)
木戸地蒼真(3年)
入谷 奏斗(3年)
杉浦 唯月(3年)
大石平 颯(3年)
島田 悠生(3年)
南野 航士(3年)
御浜中メンバー
谷口 琴音(3年)
小倉 かほ(3年)
芝鼻 心寧(3年)
佐々木心子(2年)
清水 安珠(2年)
西田 紗彩(2年)
東 心春(2年)
間下 花梨(2年)
湊 百音(2年)
藪中 響姫(2年)
