「0歳児からの音楽会」が新宮市で開かれ、取材で伺った。クラシック音楽は時として、心地よい眠りへといざなってくれるが、この音楽会は小さな子どもでも楽しめる工夫が凝らされており、眠くなる暇はなかった。
見たこともない小さなシンバルや子ども用のかわいらしいバイオリン。おもちゃではなく実際に演奏に使われる楽器で、プロの手にかかると美しい音色を奏でる。リズムがころころ変わる曲に合わせて参加者が手拍子を打ち、弦を指で弾く奏法や、大きなコントラバスをグルグル回す演出にも歓声が上がった。静かに聞くだけではなく、子どもたちは目を輝かせ、体全体で音楽の楽しさを感じているようだった。
幼い子どもたちの素直な反応は、音楽は本来、年齢や経験を問わず誰もが楽しめるものだと改めて感じさせてくれる。クラシックの演奏会というとハードルが高いが、こうした工夫があれば、自然とその魅力に触れることができる。
生の演奏に触れる子どもたちの最初の体験が、豊かな感性を育む。音楽の楽しさを伝えるこうした取り組みの大切さも心に残った。
【織】
