三重県内の県立高校で1日、和歌山県内の県立高校では2日、2025(令和7)年度卒業式があった。各校の卒業生は教職員、保護者、在校生らの祝福の中、晴れて卒業証書を手にし、3年間の思い出が詰まった学び舎をあとに、進学や就職などそれぞれの道に向けて飛び立った。
■新宮高校
新宮高校は189人が卒業。下村史郎校長は式辞で、「天才は有限、努力は無限」という言葉を送り、「地道な努力を重ねる人こそが自分自身の可能性を広げていくことができる。これから進む新しい環境では、自信を失いそうになることがあるかもしれない。誰かと比べず無限に成長できることを信じ、一歩一歩前に進んでください」と伝えた。来年度から新・新宮高校としてスタートする同校についても触れ、「皆さんがこれまで築いてきたものは残る。卒業生として誇りを持って」と伝えた。
卒業生代表の田中望乃さんが答辞。体育祭や文化祭、クラブ活動などの思い出を振り返り、「私たちのそばにはいつもたくさんの人の存在があった。時に厳しく時に優しい先生方、どんな時も味方でいてくれた家族、3年間ともに歩んだ仲間。楽しい時間も苦しい時間も昨日のことのように思い出される。多くの支えの中、成長してきたこの3年間は、きっとこれからの私たちに希望と勇気を与えてくれる。自信を持って新たな一歩を踏み出したい」と述べた。
■新翔高校
新翔高校は85人が卒業。宮井貴浩校長は式辞で、元メジャーリーガーのイチローさんがアメリカの野球殿堂入り表彰式でのスピーチで、「夢」と「目標」の違いについて語っていることを紹介しながら、「卒業という節目を迎えた今、大きな目標をもってもらいたい。まずは身近な目標を定めてその実現のためには何が必要でどうすればよいのかを考え、行動に移すことで日々の生活は必ず変わる」と助言。その上で、「皆さんには無限の可能性が秘められている。大きな夢、大きな目標を持ち、その実現に向けて前向きに歩んでほしい」と期待を込めた。
卒業生代表の尾田奈津見さんは、体育祭や文化祭、部活動など充実の3年間の思い出を振り返り、教職員や同級生、保護者への感謝の言葉綴ったあと、「この学校で過ごした日々は、かけがえのない宝物。この思い出を胸に新翔高校の名の通り、新しい翼を広げ、大空へと力強く翔(と)んでいきます。支えてくださった全ての方々、本当にありがとうございました」と結んだ。
■紀南高校
紀南高校は69人が卒業。福田英成校長は式辞で、「今後一人一人が人生の新しいステージに向かうが、自分の姿を見つめ直し、強い意志と情熱、本校卒業生としての誇りをもって、自己を高め、成長させてほしい」とメッセージ。また、名門ホテルの花形シェフでありながら、料理の頂点を目指そうと門をたたいた最高峰のホテルで、総料理長の命によって2年間ひたすら鍋洗いをした三國清三さんと、野球のイチローさんが高校時代に暗がりの中でも黙々と素振りに励んでいた話を紹介し、「何事も一生懸命に、そして人一倍の努力を忘れず、それぞれの人生を堂々と生き抜いていってほしい」と述べた。
卒業生代表の田侑宇さんは答辞で、3年間を振り返りながら「いつも近くには友達の存在があった。これから新しい環境となり、思い描くようにはいかないこともあると思うけど、そんなときには、心の中で円陣を組んで一緒に頑張ろう。3年間ありがとう」と述べ、また、自分たちの成長には家族や教職員の支えが欠かせないものだったとし、あらためて感謝を伝えた。
■木本高校
木本高校は普通科98人、総合学科36人の計134人が卒業した。福田英成校長は式辞で夢を語るよう促し、「私たちが生きるこの時代にも、この社会や地域にもさまざまな課題がある。しかし一方で、人類の歴史を振り返り、広く世界を見渡せば、私たちは恵まれた時代に生き、恵まれた場所で暮らしているともいえる。そのことに感謝しながら、未来をしっかりと見つめ、自分なりの夢を持ち、その夢を全力で追いかけるような人生を歩んでほしい。自分の可能性を信じ、努力と挑戦を繰り返して、それぞれの人生を堂々と生き抜いて」と呼び掛けた。
卒業生代表の和田凰佑さんは答辞で、学校生活の思い出を振り返りながら教職員や家族への感謝をつづり、在校生には「与えられた環境、支えてくれる先生や家族に感謝の気持ちを忘れず日々の積み重ねを大切にしてほしい」と言葉を送ったうえで、「これからそれぞれの道を歩んでいく。不安もあるが、この学び舎での経験と仲間と過ごした時間はかけがえのないもの。感謝の気持ちを忘れず、未来に向かって歩んでいく」と見据えた。
