尾鷲神社の例大祭は5日、本祭を迎えた。昼は道中行列がまちをにぎわし、夜は境内で大弓の儀や獅子出御が営まれた。尾鷲が活気づいた5日間は幕をおろした。
午前9時30分から祭礼が行われ、親方、一番祷・天満町と二番祷・知古町の役人(やくど)、氏子総代会、県議などが出席。日下真悠子さん(尾鷲中2)と岡村藍子さん(尾鷲中2)が浦安の舞を奉納した。
道中行列は正午ごろに北浦の神楽が出発。18の町がそれぞれの出し物を披露しながら尾鷲神社までの約800メートルの道のりを進んだ。
昨年は雪の舞う寒さの中での道中行列だったが、今年は日差しもあり暖かく、多くの市民らが沿道で観覧した。
一番祷・天満と二番祷・知古町の演目は呼び物の大名行列で、白い羽二重の着物にわらじを2つ重ねて履き、白塗りに歌舞伎役者風の隈取をほどこした長刀振の子どもが力強く長刀を振ると、見物人からも「よいしょ」と掛け声がかかり、最後に敬礼すると大きな拍手が起こっていた。
二番祷・知古町で長刀振を務めた宮田昴君は「人がたくさんいて緊張したけど、うまくできた」と話していた。
日が暮れてから、境内で大弓の儀が営まれた。天満町の畑中斗雅さん(尾鷲中2)、知古町の久野未来さん(尾鷲小5)が2射ずつ7回、14メートル離れた37センチ四方の的を狙った。よく的に当て、弓場を取り囲んだ若衆から「チョーサじゃ」の声を浴びた。
畑中さんは「真ん中に絶対当てたい気持ちで打ち続けた。ほかの人にはできない体験をさせてもらってありがたい。多くの人に支えてもらった」と振り返り、久野さんは「緊張した。周りの人の声が聞こえたので、もっと当てたかった」と強い気持ちを見せた。
獅子出御は今年から神職ではなく氏子が担うことになり、「お獅子じゃ、お獅子じゃ」の掛け声の中、参集殿から御目見した獅子が鳥居を出て、まずは海側へ駆け続け、金剛寺を通り過ぎ、北川橋や北浦児童公園も越え、大島元橋まで到達。続いて山側も回ってから神社に戻った。
祷渡しの儀で天満町が林町へ、知古町が向井町へ祷を引き継いだ。天満町・祷人の浜田俊次さんは「無事に終われたことが第一。人数が少ない町で、手伝い町の方々に助けていただいて感謝している。まだまだヤーヤ祭りはこれからも続いていく祭りなので、引き続き支えていきたい」、知古町・祷人の垣内陽通さんは「長い道のりで、無事終わって良かった。まだ後片付けもあり、最後までしっかりと取り組みたい」と話した。
