三重県立紀南高校は27日(金)まで、御浜町阿田和の道の駅パーク七里御浜にあるピネショッピングセンター2階で「卒業発表会」を開いている。自由選択の音楽の授業を選んだ16人の生徒が演奏するBGMが流れる中、「芸術」コース専攻の19人の絵画、書道作品が並ぶ。
発表会は毎年恒例で、3年間の授業で取り組んだ制作活動を生徒全員が披露する集大成。今回は南利乃愛さんが描いたゴッホの代表作「星月夜」のオマージュや、さわやかな色使いと卓越した構図で少女の顔を描き、今年から会場内に設置された感想投稿コーナーに「断トツで上手」と称賛の声を集めた向井優菜さんの「青」など努力が伝わる力作が並ぶ。
「星月夜」の原画は、ゴッホが精神科療養院に入院中の1889年に制作したもので、薄青く幻想的で不均衡な、ゴッホの不安定な心中を表現した作品として人気。南さんは作品紹介で「絵の雰囲気が好きだったので、『星月夜』を選んだ。本物とは色が完璧に一緒ではない」と謙遜(けんそん)しつつも、あえて基本を崩さなければ挑戦できない名作に、自身の個性を落とし込んだ。
展示会場内にはCDプレーヤーが設置されており、「再生」ボタンを押すと生徒が授業で演奏した曲を流すことができる。音楽専攻の生徒がベルで奏でる「犬のおまわりさん」「猫踏んじゃった」などが、フロア全体を楽しげな雰囲気に変える。
開場時間は午前9時~午後9時。入場無料。
