今年の桜の季節に、矢口小の閉校を見送った。記者になって小学校の閉校が続くが、絶対に慣れるものではない。地域から学校がなくなるのは、とても重いことなんだと、毎度のように思い知らされる。
夏には、銚子川で最後の七夕物語が行われた。流れ星カプセルに照らされる奇跡の清流の美しさを忘れることはないだろう。
失うことばっかりだ、と嘆いていたら、白浦の花火大会が形を変えて復活。知恵をしぼり、形を変え、前を向く人たちは確かにいる。
忘れてはならないのは、中日に入団した石伊捕手の躍進と、阪神の湯浅投手の復活。西武も来年からエースが抜け、先発として育てられている上田投手の活躍に期待がかかる。
もういくつか眠ると新年を迎え、二十歳の集いで立派に育った若者が再会を喜ぶのだろう。長島の船だんじりや相賀神社の八幡祭りがあり、尾鷲のまちなみはだんだんとヤーヤ祭りの雰囲気に染まっていく。
来年もまた、この地域にとって明るいニュースを多く伝えられますように。
(R)
