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紀南抄「冬場の入浴の注意点」

 22日は冬至だった。冬至と言えば昔からゆず風呂が有名。この時期は昼が短く、寒さが厳しくなるため、体調を崩しやすい。ゆずの香りは強く、邪気を払う力があるとされており、冬至の日に入浴することで心身を清める意味が込められている。

 わが家ではあいにくゆずの準備を失念してしまい、ゆずの香りがする入浴剤で代用した。普段は1個だが、この日は贅沢に2個投入。すると、浴室全体がゆずの香りに包まれ、体もぽかぽかと温まった。久々の長風呂を楽しんだ。

 冬場の入浴は体を温めるために効果的だが、気をつけたいのは「ヒートショック」。暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に移動することで血圧が急上昇し、その後熱い湯に浸かることで急激に血圧が低下。このような血圧の急変動により脳卒中や心筋梗塞などを発症する場合がある。特に高齢者に多く見られ、注意が必要。

 入浴前に脱衣所を暖め、コップ1杯の水分を摂取すること。お湯の温度を41度以下とし、湯船に入る前に手足から心臓に向かって順にかけ湯をすること。浸かる時間は10分程度とすることなどを心掛けてほしい。

【F】

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