紀宝町立矢渕中学校の男子卓球部が14日に津市で開かれた「2025年度ニッタク杯三重県中学校団体卓球大会(兼)三重県知事杯全国中学選抜卓球大会三重県予選会」で優勝し、来年3月28日と29日に静岡県で開かれる全国大会への出場を決めた。選手と顧問ら10人が22日、西田健町長を表敬訪問し、試合結果を報告するとともに全国大会に向けての抱負を伝えた。
県大会へは26校が出場。団体戦は、シングルス4試合とダブルス1試合で構成され、先に3勝した方が勝利。予選トーナメントを勝ち進んだ4チームで決勝リーグが行われた。
矢渕はトーナメント1戦目の橋北を3−1、続いて厚生を3−0で下し、危なげなく決勝リーグに進出。決勝リーグでは、初戦の朝陽を3−0、2試合目の御浜を3−0、3試合目の光陵を3−1と圧倒し、強豪が揃う中で見事優勝を決めた。夏の中体連では準優勝だったため、リベンジを果たす結果となった。
主将の谷口璃空さん(2年)は「最後の光陵戦では追い込まれる時もあったが、みんなで声を出し諦めずに戦い抜いた結果優勝できた。日々一緒に練習してきた仲間、指導してくれた先生、支えてくれた家族・地域の皆さんのおかげ」と振り返り、全国に向けては「全国大会に出られることをうれしく思う。レベルが高い相手ばかりだと思うが、緊張に負けず自分がみんなを引っ張り、悔いのない試合にしたい」と意気込みを語った。
同部は今年9月から部活動地域移行を行っており、西濱広亮顧問は「地域の人のサポートのおかげ」と感謝を伝えた。指導員の田中啓一さんは「スポーツ少年団で小学2年生から頑張ってきて、快挙を成し遂げた。全国ではまず1勝を目指したい」。田中茂樹さんは「団体戦は誰が出場しても勝てるメンバー。安心して送り出せた」と話した。
西田町長は「素晴らしい成績に心からお祝い申し上げたい。誇らしい。厳しい練習に励んだ結果。これからの人生においてもこの経験は大きな力となると思う。感謝の気持ちを忘れずに、いろいろなことを学んで積み重ね、一生懸命練習に取り組んで」と激励した。西章教育長もお祝いの言葉を述べた。
主将以外のメンバーのコメントは下記の通り。
なお、同大会では御浜町立御浜中学校の女子が優勝、男子が3位となった。詳細については後日掲載。
- 田中晴翔さん(副主将・2年)
「支えてくれる人々に感謝し、チーム一丸となり、三重県代表として戦ってくる」
- 入谷奏斗さん(2年)
「全勝できるように頑張りたい」
- 大石平颯さん(2年)
「みんなで真剣に練習してきた。1勝でも多く勝ちたい」木戸地蒼真さん(2年)「全国大会までにいっぱい練習して頑張る」
- 杉浦唯月さん(2年)
「しっかり本気で練習し、試合も応援も一切手を抜かず頑張りたい」
- 島田悠生さん(2年)
「破ってきた学校の思いも背負って出場する。応援してくれるみんなや自分のために勝ちにいく」
- 南野航士さん(2年)
「チームのために自分にできることを頑張る」
