熊野学研究委員会(中瀬古友夫委員長、事務局・新宮市教育委員会文化振興課)主催のパネル展「画像資料に見る近代熊野地方の交通発達史~海の道、川の道、陸の道~」が12月12日(金)まで、新宮市下本町の丹鶴ホール2階展示壁(新宮城跡側)で開催されている。観覧無料。時間は午前9時~午後5時。12月1日(月)と同8日(月)は休館日。
沿岸航路の発達した江戸時代、紀伊半島沿岸は黒潮と季節風を利用した海上交通の要所となり、木材や木炭を積み出す河口の港が発達した。しかし明治以降、政府による鉄道重視政策の下で、当地方は交通不便な地として認識されていく。そんな中でも地域の先人たちはさまざまな交通機関の発展に努め、工夫を重ねてきた。その歴史を、今に残る写真や絵はがきなどの画像資料を基に紹介している。
期間中の12月6日(土)には中瀬古委員長によるギャラリートークを実施。熊野百景写真帖の実物も紹介しながら、大正・昭和にかけての絵はがきが旅行案内に利用されていく経過を解説する。時間は午前10時30分と午後1時30分からの2回(各30分)。事前申し込みが必要で定員は各20人。申し込みは、文化振興課(電話0735-23-3368)。
