通常国会が始まっている。昨年10月の衆議院議員選挙で、自由民主党と公明党の与党が過半数割れをして、初めて迎える通常国会。自民党〝一強〟といわれた安倍晋三政権の頃とは異なり、与党のペースで審議を進めることはできない。一方で、野党もまとまっているわけではなく、どこかの党の政策が国会を通過するということもない、「熟議の国会に」と言われているが、互いに真摯(しんし)に政策と予算に向き合ってもらいたい。
国会の審議は、重要な議題になるとテレビやラジオで中継される。質疑としては〝よくない〟場面も放映される。そのような質疑のまねをする地方議員もいる。
最たるものは、担当者の答弁をさえぎって「ソーリ、ソーリ」というやり方。「市長、市長」と答弁を求める様子に「品がない」と感じたこともある。
政策にはそれぞれ理屈がある(とんでもない理屈だ、と思うものも含めて)。最終的には多数決が必要だが、せっかくの機会。「いいお手本」になるような議会運営になるように期待する。
(M)