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懐かしのカツオ船など 紙で作った模型展示 13日に漁師と語る会 天満荘

 尾鷲市天満浦の天満荘で10日(金)から、100周年記念の企画展「海と船に魅せられて」が開かれる。カツオ船の模型6隻と、大漁旗が紹介されている。20日(月)までで、14日(火)から17日(金)は休館。
 
 模型は、北浦町の杉本浩幸さん(64)が趣味で制作したもの。主な材料は厚さ0.7ミリの紙。自身の親が所有していた「山城丸」(299トン)、少し小さなサイズの「は満丸」(150トン)など、中型のカツオ漁船の模型が展示されている。
 
 一昨年に杉本さんが、山城丸の漁労長だった湯浅義人さんに米寿の祝いとして贈ったものを天満浦百人会の松井まつみさんが見て、大漁旗展に合わせて展示したところ、元漁師の人が大いに感激していたことから展示することにしたという。
 
 杉本さんは元商船の船乗り。模型づくりは20年ほど前から本格的に取り組んでいる。小学生の頃、山城丸に乗せてもらっていたことなどから、もっぱらカツオ船を製作している。
 
 船体の長さは1メートルあまり。縮尺は50分の1から60分の1で船ごとに違う。船主に依頼して図面を送ってもらったものもあるが、ないものは写真や動画などから分析して図面に引く。手すりや釣り竿など一部にはプラスチックも使っている。船体はプラモデル用の塗料を重ね塗りして質感を出している。途中まで作ってイメージと違い、没にすることもある。
 
 「実物に似せつつ、自分がかっこいいと思えるようにしている。山城丸は3回作り直した」と話す。山城丸は昭和50年ごろまで尾鷲を拠点に活躍していた。「1航海35日から40日ほどかかるが、山城丸はよく(カツオを)獲ったので、帰って来るのが早かった」と振り返る。父が残した記録写真などを元に再現した。
 
 1隻作るのに半年あまりかける。「作るのが楽しい」といい、展示するのは初めて。実際にある船だけでなく、息子の名前を船名にした、ウオータージェット推進の「未来のカツオ船」も作って展示している。
 
 13日(月)は午前10時から午後3時の間、漁師に来てもらって、来場者と自由に船や漁、海のことを話し合ってもらう機会をつくる。多くの来場を呼び掛けている。

      1月 9日の記事

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