尾鷲市議会議員補欠選挙(8月4日告示、11日投開票)に、泉町のコンビニエンスストア経営、中村文子(なかむら・あやこ)さん(41)が立候補することを表明した。9日午前、市役所で会見し、児童が遊べる公園整備などを訴え、「できることに積極的に取り組みたい」などと抱負を語った。
尾鷲市出身。尾鷲高校普通科を卒業し、大阪の専門学校に進学。その後尾鷲にもどり、看護助手や文具店の販売員などを務め、結婚・出産を経て平成26年10月から、夫の公俊さんとコンビニを共同経営している。
立候補のきっかけについて、子どもが公園に遊びに出かけても「面白くない」とすぐ帰ってきたことを挙げ、市外の公園に出かける子育て世帯が多いことに言及。「子どもが友達と行っても(遊具が使用禁止などで)遊べない。公園として機能していないという母親としての危機感がある」と述べ、「障害のある子どもも気兼ねなく遊べる場所が必要」と訴えた。
このほか、医療環境の整備、社会福祉の充実、高齢者が地域で生き生きと活動できる環境づくりなど公約に上げた。
高齢者施策については、高齢者が活躍し、楽しく話ができるようにしたいと思いを語り、「若い人と高齢者が寄り添いあって支え合えるまちにしたい」と語った。社会福祉に関しては、発達障害の子どもの相談先の充実などを挙げた。
もともと、来年に予定されている市議選に出る心づもりをしていたという。