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紀南抄「梅雨のアジサイを楽しむ」

 日本原産の植物である紫陽花(アジサイ)。その語源は、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものとする説が有力である。ただし、アジサイは別名を「七変化」というように、その色を一つにとどめることなく変化させる。そして、その原因となっているのが、アジサイの花の色素である。
 
 アジサイの花が持っているのは、アントシアニンという色素。この色素は、有機酸の一種であるイソクロロゲン酸やアルミニウムイオンと反応することで、色を変化させる。
 
 アントシアニンは酸と反応することで赤色に、アルミニウムの量が増えるにつれて青色に変化する。したがって、単にアジサイを植える土壌の酸性度を変えるだけでは、花の色は変化しない。土壌に溶け込んでいるアルミニウムの量。アルミニウムの成分は酸性土壌でよく溶け、アルカリ土壌では溶けないことから、土を酸性にすれば花は青色に、中性~弱アルカリ性にすれば赤色になるのだ。
 
 この地の、あちらこちらで、色とりどりのアジサイが咲き乱れている。梅雨の数少ない楽しみアジサイを愛でたい。
【茂】

      6月16日の記事

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