今年のお燈祭りは4年ぶりに上り子(のぼりこ/あがりこ)の参加が解禁され、通常通りの斎行(さいこう)となる。過去3年は神事のみで、取材する側としても寂しい思いだったが、今年は待望の春を告げる祭りの復活で心が躍る。2月6日は火曜日だが、2000人を超える上り子が参加する可能性もあり、事故には十分な注意が必要だ。
祭典を運営する熊野速玉大社、神倉青年団、神倉神社奉賛会では今月に入り着々と準備を進めている。12日には石段の緩みがないかを確認し、必要箇所は早急に修復する。14日には山頂境内のご神体「ごとびき岩」のしめ縄も真新しいものに新調した。いよいよ街中でも「お燈」の雰囲気が漂ってくる。
上野顯宮司が「待ちに待った」と話していたが、上り子も同じ気持ちだろう。ただし、飲酒厳禁は当然のこと、子どもを含む家族連れやグループは早い時間帯に上がり、山頂境内の奥側に入る。祭典関係者の思いは皆同じく「無事に祭りを終えること」。祭りに臨むにあたり気持ちを高ぶらせるのは大切だが、ルールとマナーを守ることを忘れてはいけない。
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