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紀南抄「自分」

 「自分とは何か、皆さん一度は考えたことがありますよね」—。中学時代、帰りのホームルームの1分間スピーチで読み上げ、共感をもらえるつもりが見事クラスを静寂に包みこんだ1行目である。

 例えば、朝ご飯に目玉焼きを作るとする。目玉焼きを選択したのは自分であるように思うが、ここで実は冷蔵庫に卵があるのは、前日のお好み焼きのためだったと気が付く。すると「卵が冷蔵庫にある」という状況が、「私が目玉焼きを作る」という結果に作用したことになる。この場合、私は「自分の」意志で目玉焼きを作ったと言えるだろうか。
 
 自己決定から環境や状況、遺伝といった外部要因を取り除くことはできない。いやむしろ「自分」と「外」を切り離すことに無理がある。自己決定において自己は常に外の一部で、外は常に自己の一部である。
 
 ならば自分とは何か。外から切り離せない世界の一部だと結論づけるなら、この思考をしているのは誰なのか。中学生の私の問いに答えたのはデカルトであった。すなわち「我思う、故に我在り」と。キツネにつままれたような気分である。
 
【稜】
 

      紀南紗

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