新宮市立王子ヶ浜小学校で育友会主導の着衣水泳が行われた。市消防本部の潜水隊員らが講師となり、5~6年生12人が参加した。
夏休みに有志で参加してくるだけあって、泳ぎ自慢の児童が多かったように思う。しかしそんな彼らでも、衣類がたっぷりと水を含んで抵抗を普段の水泳の何倍にもする着衣水泳では、なかなか思うように進まない。プールを横断するだけでもぜいぜいと息を切らしている様子だった。
最近、報道でも水の事故のニュースが散見される。(公財)和歌山県水上安全協会と県警本部が発行する事故統計資料によると、昨年中に発生した水の事故は46件。うちマリンレジャーでは16件で、死者は前年比3人増の4人だったという。
同協会は、水辺で遊ぶ際には入念な準備運動や気象状況の確認、体調管理、連絡手段の確保などをしっかりするよう伝えている。また、子どもと約束事をしっかりと確認しておくのも大切である。何が起きるか分からない自然の中だからこそ注意は怠るべきではない。しかし一方で、そんな自然の中だからこそできる体験がきっとあるはずである。
【稜】