今秋のプロ野球ドラフト会議で、中日ドラゴンズから育成2位で指名された、秋田県のノースアジア大明桜高校3年の野中天翔投手(17)が出身地である新宮市の田岡実千年市長を表敬訪問し、プロでの抱負を語った。まずは支配下登録を目指し、1年以内の1軍入りを目標に掲げた。
ドラフトの順位は関係ない。ミスタータイガースと呼ばれた掛布雅之さんはドラフト6位、現広島監督の新井貴浩さんも6位だったが、それぞれタイトルを獲得するなど球界を代表する選手になった。また、同じ育成では、ソフトバンクから今季オフに大リーグのメッツ入りを果たした千賀滉大投手がその代表格。ソフトバンクのエースとして長年君臨し、今季は育成出身初のノーヒットノーランを達成した。
もちろん、一流選手にのぼり詰めるのは簡単ではないが、高卒ルーキーの心は今、強い決意にあふれているのではないか。同じく新宮市出身で活躍する広島の森浦大輔投手、近隣の三重県尾鷲市出身で阪神のセットアッパーとして今季大活躍した湯浅京己投手とともに、野中投手が近い将来、新宮市の名前を全国に広めてくれることに期待したい。
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