悲願のベスト8まであと少しだったのに…。サッカーワールドカップカタール大会の決勝トーナメント1回戦で、日本代表はクロアチアと対戦し、1−1からのPK戦(1−3)で敗れた。予選リーグで優勝経験国のドイツとスペインをともに逆転で破る快進撃を見せ、見事グループ首位で2大会連続4回目のベスト16入りを果たしていた。「これまでに見たことのない景色」をとベスト8の壁に挑んだが、今回も跳ね返された。それでも、世界の強豪国との差は着実に縮まっていることを証明した大会でもあった。ワンチームになって戦い、日本国中に感動を与えてくれた代表チームに敬意と感謝を表したい。
大会前、日本サッカー協会の田嶋幸三会長らが必勝祈願で当地方の熊野三山を訪れた。日本代表のエンブレムに、三本足のカラスとして知られる熊野三山の神鳥「ヤタガラス」が採用されている縁で、W杯や五輪前には恒例となっている行事。今回の活躍を見れば、熊野の神々が後押ししているように感じた。PRすれば、サポーターも"聖地"として大勢祈願に訪れるのではないか。観光戦略の一つにぜひ考えてもらいたい。
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