満月が地球の影に完全に隠れる皆既月食が8日、日本各地で起こり、神秘的な赤胴色の満月を鑑賞した人も多かったのではないだろうか。この日は皆既月食の途中に天王星が月に隠れる「惑星食」も。このダブル天体ショーは大変珍しい現象で、日本では442年ぶり。前回は織田信長の時代だという。
約1年前にあった「ほぼ皆既月食」では、何となく空を見上げてぼんやりとした光を確認しだけだったが、今回はじっくりと観察。雲が多くてなかなかはっきりとは見えなかったが、徐々に月が欠けていって完全に隠れるまでの過程を楽しむことができた。
食の最大ごろに写真撮影を試みた。普段オートモードでばかり撮影しているので設定にかなり手間取り、ピントも合いづらく、レンズの限界もあってうまくいかなかった。しかし肉眼で眺めるより月の模様も分かり、件の天王星らしき惑星も写っていた。
次の惑星食は322年後。これを見るのは現実的ではないが、月食なら数年後に日本でも見られそう。次回は天体観測も楽しみつつ、きれいに撮影できるよう頑張りたい。
【織】