サッカー指導における暴力・暴言の排除を目的に、リスペクトやフェアプレー精神の促進、問題の未然防止や対応などを行う「ウェルフェアオフィサー」認定講習会が先日、新宮市で行われた。スポーツの現場での子どもたちへの高圧的な指導が問題になる中、スポーツ界全体で改善の動きも広まっているが、撮影された動画がSNSなどで拡散されて活動停止になるケースも発生するなど、暴力行為が完全にはなくなっていない状況である。
スポーツでの指導は、子育てに通ずるものがあると思う。親の思い通りにいかないからといって、頭ごなしに怒鳴りつけたりすると、子どもはなぜ怒られたのか分からないまま恐怖心だけが植えつけられていく。暴力による支配の結果、親の顔色ばかりうかがうようになってしまう。
指導者に話を聞くと、子どもたちのやる気は千差万別で、モチベーションを上げると同時に技術を向上させることは本当に難しいという。親の役割も重要だそうで、子どもの気持ちに合わせて、褒めたりはっぱをかけたり楽しむ所と引き締める所のメリハリをつけたりしながら、向き合っていくことが大切という。
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