ゴールデンウイーク後半は天候に恵まれ、各地は大勢の人でにぎわいを見せた。3日は毎年恒例、北山村の観光筏下りの今シーズンの運航開始を取材した。運航責任者で筏師の男性は「絶好のコンディションで気持ちいい」と笑顔で話すと、村の担当課長は「今シーズンは(コロナ前の水準近くの)6000人を突破してほしい」と期待を込めていた。
まぶしい日差しの中で風が心地よく、筏は急流で水しぶきを上げながら下っていた。これまでに何度も乗船し、その良さは分かっているものの、この日の気候、水量とも最高の条件が整った中での乗船はさぞ気持ちよかっただろう。
北山村での取材後、熊野本宮大社にまわった。予想通り境内は参拝客でにぎわいを見せていた。熊野川河川敷の臨時駐車場には関西圏や東海圏はじめ各地のナンバーの車がずらり。境内の各所に消毒液の設置や3密回避を呼び掛ける表示がされていることもあり、大きな混乱はなく、感染防止対策に関して一人一人が高い意識を持っているように見えた。
迎える側、迎えられる側の双方が安心できるよう、今後はウィズコロナの観光の形を広く周知していくことが大切になる。
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